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 完了したプロジェクトの実践報告です。何をどのように創造したのか、エピソードを添えて紹介します。
#04 旧工場を再生利用し、理念ある店にするために何をしたか。 |
#03 ブランディングと共に、ローコストで目指したカジュアルな手打ちそば店。 |
#02 素人がいきなり飲食店を経営!無謀な計画に対して提案したのは? |
#01 何度も訪れたくなる、環境と共存する観光牧場のために設定したこと。 |
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山陰の名峰大山の、すそ野に広がる牛の放牧場の存在は、地元の人には知られた場所。そこに観光施設を設置するにあたり運営を担当したのが、地元の大山乳業農業協同組合でした。 大山乳業農協は、高品質な乳製品を生産する生産者のメーカーです。 しかし、この時点で大山乳業農協は、飲食業や接客サービスに関してはまったく未経験だったのです。
答えは場所にあり。
そんな中で開発計画がスタートしました。 すでに決まっていたのは、販売コーナーで乳製品を販売することと、バーベキューハウスの運営ということ。 それ以外をどう形にするのか、組合のトップも加わるプロジェクトでまず提案したのは、言葉で表現するコンセプト。 牛を育てる場から発想した、「開発から耕作へ」 自然の恵みを大切に、自然と共存してきた大山乳業農協に似合うのは、環境を壊す意味での「開発」ではなく、「耕作」であるということです。 ここでの設定事項は、すべて「耕作する=育てる」が指針となりました。
 
地元産品を、地元農家を、自然を愛する人を“育てる”という概念です。 施設内に開店するレストランも、観光施設にどこにでもある飲食メニューではなく、牛乳を使った提案メニューで統一し、牛乳ファンを“育てる”ことに集中されました。 大山まきばみるくの里は雄大な大山を背後に、眼下には弓ヶ浜と日本海を一望にできるという最高の立地でありながら、米子市内から約30分で到着できます。 この場所を観て、これは県外観光客の拠点というより、地元の方々が何度も訪れるべき場所だと確信しました。 リピーターを意識し、観光バスより自家用車の駐車スペースの拡大を強く依頼しました。
ホテルから招かれたシェフがメニューをゼロから開発し、それまで牛の飼育担当だった人は、レストランサービスを担当する180度の大転換。 大山乳業農協の情熱的リーダーが中心になり、集まったスタッフがひとつになって、逆境をはね返すことに燃えました。 その熱意は経験不足というギャップを埋め、お客様に笑顔と再来場というご褒美をいただいたのです。
規模は小さくてもすべてがオリジナル。
大山乳業農協だから似合うこと。そのためにこだわったのは料理だけではなく、販売するグッズもすべてオリジナル商品を開発しています。 また自然保護メッセージとして、弓ヶ浜の流木でつくったプランターやオブジェ。自然の素材にこだわったクラフト作家の品々。 観光地のライバルと異なった土俵で勝負するため、規模は小さくとも話題となる、独自の土俵を形成しました。
 
果たして、この新しいプロジェクトチームは運営を見事にこなし、地元有数の観光スポットに育て上げています。 地元農家と消費者との交流を“育てる”まきば祭も恒例化し、毎年数多くのファンがやってきます。 みんなが喜び、みんなが楽しむという、販売だけではない交流の場に育っていったのです。 そうした成功の陰には、たくさんの農家のサポートや、観光客の殺到する時期に大山乳業農協から応援動員されるというチームワークがあることも忘れてはなりません。
 
 
お客様が手作り体験できる「みるく工房」や、セミナーや講演会も可能な「まきばホール」、乳搾り体験のための「カウィーの家」も次々完成し、交流を育てる輪が広がっていきました。 今では県外観光客のツアーガイドにも明記されるようになり、このロケーションに魅了されたアーティストからの依頼で、野外コンサートも開催されました。
草の大地の休憩所。
ここは何度でも訪れたい、こころで遊ぶことを実感できる場所です。 山陰を旅される予定があるなら、大山まきばは本当におすすめのスポットです。 あなたも大山という大いなる観光資産に抱かれてみてください。 景色を楽しみ、ミルクたっぷりの料理を堪能し、芝生広場で寝ころんだり、ゆったり過ごしていただきたいですね。 それとおすすめは、ここのソフトクリーム。ミルクたっぷりのとびっきりの味は、この場所だから似合うもの。 G.Wや夏休みには、この味を楽しむ人で1日3,000本も売れています。 運が良ければ、草をはむ牛たちにも会うことができるでしょう。 そしていつだって、明るい笑顔のスタッフには会うことができますよ。

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